月極駐車場を借りたいと考えている方に向けて、契約の流れや必要書類、初期費用の内訳などを詳しく解説します。個人・法人を問わず、初めて契約する際に戸惑わないように月極駐車場の契約方法をまとめました。契約に必要なものや費用のポイント、スムーズに進めるコツや注意点まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

- 目次
月極駐車場契約の流れ
月極駐車場を契約する基本的な流れをステップごとに説明します。駐車場探しから契約締結、利用開始までの手順を把握しておきましょう。
ステップ1:駐車場の検索と問い合わせ
まず、自宅や職場など利用したい場所の近くで月極駐車場を探します。インターネットの駐車場検索ポータルサイトや不動産会社への問い合わせ、現地の看板確認などで候補を見つけましょう。気になる月極駐車場があれば空き状況や賃料を問い合わせ、契約可能か確認します。人気エリアでは満車や車両サイズの制限で契約できないこともあります。そのため、最初から1〜2件に絞らず、複数候補をリストアップして問い合わせるのがポイントです。
探し方にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、まずはポータルサイトを活用してエリアや希望条件で比較検討しながら、必要に応じて不動産会社への相談や現地確認も組み合わせるのがおすすめです。
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ステップ2:申込手続き(書類の提出)
借りたい駐車場に空きがあり契約可能となったら、申込み手続きに進みます。管理会社やオーナーの指定申込書に、必要事項を記入して提出しましょう。併せて、契約時に必要な書類として車検証や運転免許証のコピーなど(後述の「必要なもの」参照)の提出が求められる可能性があります。提出方法は郵送やオンラインの場合が多いです。不備があると再提出となり契約が遅れるため、漏れのないよう注意しましょう。
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ステップ3:審査と契約内容の確認
申込書類を提出すると、オーナーまたは管理会社による審査が行われる場合があります。月極駐車場の契約では、利用者に継続して賃料を支払う能力があるか、契約内容に問題がないかなどをチェックします。審査に通ったら、契約へ進みましょう。契約前にオーナーや管理会社から契約内容の説明を受けますので、疑問点はこの段階で確認しておきましょう。
ステップ4:契約の締結と初期費用の支払い
契約内容に同意できたら、いよいよ契約書に署名・捺印して契約を締結します。一般的に、この時点で銀行振込やクレジットカード決済などで、初期費用の支払いが発生します。初期費用の支払い後、必要に応じて車庫証明の手続きを依頼します。車を新規購入・登録する場合、警察署で車庫証明(自動車保管場所証明)を取得する必要がありますので、オーナーや管理会社に車庫証明取得のために必要となる保管場所使用承諾証明書の発行を依頼しましょう。
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車庫証明申請書類の書き方ガイド【記入例つき】注意点と取得の流れまで詳しく解説
ステップ5:駐車場の引き渡し・利用開始
契約と初期費用の支払いが完了すると、契約開始日から駐車スペースが利用可能になります。物件によっては、駐車許可証やカードキー、機械式の場合は操作用リモコンなどが貸与されることがあります。受け取り後は紛失しないように保管しましょう。なお、納車のタイミングなどにより必要書類が揃っていない場合は、書類の提出が完了してからでないと利用できないこともあるため注意が必要です。また、利用開始後の賃料支払い方法(口座振替や振込日など)も事前に確認し、滞納がないようしっかりと管理しましょう。
契約に必要なもの
月極駐車場を契約する際には、事前に揃えておくべき必要書類や準備物があります。個人・法人契約を問わず共通して求められる主なものを確認しましょう。
- 車検証の写し
契約する駐車場に停める車の車検証(自動車検査証)の写しが必要です。車検証によって、その車両が合法的に走行可能か、所有者は誰か、そして車両サイズが駐車スペースに収まるかなどを確認します。最新の車検証をコピーして用意しましょう。 - 運転免許証の写し(本人確認書類)
契約者本人の運転免許証の写しが必要です。車検証との名義確認や本人確認に使用されます。マイナンバーカードやパスポートなど、他の身分証が求められる場合もあります。 - 印鑑(認印)
印鑑は契約書類に捺印するために必要です。基本的には認印(いわゆる三文判)で契約可能ですが、朱肉を使う正式な印鑑を用意しましょう。スタンプ式の簡易印(シャチハタ)は不可とされるケースが多いため注意しましょう。法人契約の場合は会社実印や印鑑証明書が求められることもあります。 - 緊急連絡先や勤務先の情報
契約者以外の緊急連絡先を求められることがほとんどです。契約者に万一のことがあった際に連絡できる親族や勤務先の連絡先(氏名・電話番号)を事前に用意しておきましょう。緊急連絡先に指定できる間柄は駐車場によって異なりますが、一般的に三親等以内であることが多いようです。 - 支払い方法の情報
契約後の毎月の支払い方法もあらかじめ準備しておきます。口座振替の場合は銀行口座情報と届け出印、クレジットカード払いの場合はカード情報が必要です。契約時に支払い方法の登録手続きを行うことが多いため、希望する支払い方法に応じて準備しましょう。 - その他の書類(場合により必要)
上記のほか、駐車場や契約形態によっては追加書類の提出が求められるケースもあります。例えば以下のような書類です。
-住民票
契約者の現住所を確認するため提出を求められることがあります。
-収入証明書
給与明細や課税証明書など、支払い能力を証明する目的で必要な場合があります。
-任意保険証券の写し
自動車保険(任意保険)に加入していることの証明として提示を求められることもあります。自賠責保険(強制加入の保険)と混同しがちですが、任意保険なので注意してください。 - 法人契約関連書類
法人で契約する場合、会社の登記簿謄本や代表者の印鑑証明書などが必要となるケースがあります。事前に用意しておきましょう。
初期費用と月額費用
月極駐車場を契約する際には、初期費用としてまとまった支払いが発生し、その後は毎月の賃料支払いが継続します。ここでは契約時に必要な初期費用の内訳と、契約後に発生する月々の費用について解説します。
初期費用(手数料・礼金など)
月極駐車場の契約時には、賃貸住宅の契約と同様にいくつかの初期費用が発生します。その内訳は駐車場や契約形態によって異なりますが、一般的には以下のような項目が含まれます。
- 保証金・敷金
- 前払い賃料
- 礼金
- 仲介手数料
初期費用は契約内容により異なりますが、一般的には賃料の3〜5ヶ月分が目安です。
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【3分で分かる】月極駐車場の初期費用について知っておきたいこと
毎月の費用(賃料・管理費など)
契約後は毎月、月極駐車場の賃料を支払っていくことになります。賃料の支払い方法やタイミングは契約時に取り決められ、一般的には翌月分を前月末までに支払う前払い制です。支払い方法は口座振替が主流ですが、振込やクレジットカード決済の場合もあります。滞納すると契約解除のリスクがありますので、必ず期日までに支払いましょう。また、物件によっては賃料の他に管理費や保証委託料が毎月の賃料にプラスしてかかるケースもあります。契約前に月額費用の総額を確認し、毎月の負担額を把握しておきましょう。加えて、消費税の扱いにも注意が必要です。月極駐車場の賃料や手数料は原則として消費税課税対象となります。
更新料・契約期間
月極駐車場の契約は基本的に自動更新(解約申し出がない限り契約が続く)であることが多いですが、中には契約期間を区切って更新料が発生するケースもあります。
月極駐車場契約の注意点(失敗しないために)
月極駐車場は流動性が高く、都心部の人気エリアではすぐに埋まってしまうことも珍しくありません。事前に必要書類や初期費用を用意しておくことで、スムーズかつ確実に契約をすすめることができます。
➤ 賃料相場や料金の決まり方について詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください 。
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まとめ
月極駐車場の契約は、手順さえ理解していれば難しいものではありません。本記事では、駐車場探しから契約、利用開始までの流れや、必要な書類、初期費用の内訳などを詳しく解説しました。
契約時には、車検証や免許証のコピー、印鑑などを準備し、費用についても賃料の3~5ヶ月分程度を見積もっておくと安心です。加えて、賃料の支払い方法や解約条件、消費税の取り扱いなども事前に確認しておくことで、予期せぬトラブルを防ぎ、スムーズに利用を開始できます。
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