車の購入や引っ越しにともなって必要となる「車庫証明」。一見スムーズに取れると思われがちですが、実際には「申請が通らなかった」「書類に不備があった」といった予期せぬトラブルに直面するケースも少なくありません。特に、納車を間近に控えたタイミングで車庫証明が取得できないと、その後のスケジュールに大きな影響が出てしまう可能性もあります。

本記事では、車庫証明が取れない主な原因と、その対処法をわかりやすく解説します。書類不備をはじめ、意外と見落としがちな距離制限や駐車スペースの条件など、つまずきやすいポイントを事前に押さえておくことで、不要なトラブルを未然に防ぐことができます。
車庫証明の取得で不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも車庫証明とはどんな制度なのか知りたい方は、こちらも参考にしてください。
車庫証明(保管場所使用承諾証明書)とは
- 目次
車庫証明が取れない主な原因とは?
1. 書類の不備や記入ミス
車庫証明申請で最も多いトラブルは、「必要な書類が不足していた」「記入内容に不備があった」というケースです。
必要書類は以下の通りです(地域や警察署によって多少異なります)。
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 所在図・配置図
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書)または使用承諾証明書
1つでも不足していたり、記入漏れや誤字脱字があると、警察署で受理されずに返却されてしまいます。特に「配置図」は、細かな寸法まで求められるため、記入例をしっかり確認しましょう。
駐車場が自宅から2kmを超えている
車庫証明を取得するには、保管場所が「使用の本拠の位置(=自宅や勤務先)」から直線で2km以内にあることが原則です。
都心部では「近所に駐車場がないから」と郊外の月極駐車場を契約してしまう方もいますが、2kmを超えるとその時点で申請が却下されてしまいます。
Googleマップなどで直線距離を事前に確認しておくことをおすすめします。
3. 駐車スペースが狭い・出入口が不適切
保管場所として申請する駐車スペースが実際に車を駐車できないと判断された場合も、車庫証明は取得できません。
たとえば以下のようなケースです。
- 駐車場の幅や奥行きが車体サイズに対して足りない
- 出入口が極端に狭く、実際には車が通れない
- 車体が歩道や道路にはみ出してしまう配置になっている
車庫証明の審査では、提出された書類だけでなく、警察官による現地確認(現場調査)が行われます。「保管に適さない」と判断されれば申請は却下されるため、駐車スペースの物理的な条件は非常に重要です。 月極駐車場は、その種類によって、駐車可能なサイズや停めやすさが大きく異なります。たとえば、平面式駐車場の場合、車高を考慮する必要はありませんが、機械式駐車場の場合はロールーフ区画とハイルーフ区画が分かれており車高制限が設けられています。
車庫証明の審査に通ることはもちろん、契約する駐車場がご自身にとって安心・安全に利用できるかどうか、事前に確認しておきましょう。
➤ 駐車場のタイプや、それぞれの特徴を知りたい方は、こちらも参考にしてください
駐車場タイプ別のメリット・デメリット
4. 保管場所使用承諾証明書が取得できない
保管場所が他人名義(賃貸駐車場や親族の土地など)の場合、保管場所使用承諾証明書が必要になります。しかし、以下のようなトラブルが発生することがあります。
- 管理会社やオーナーが発行に応じてくれない
- 書類の記載内容に不備がある
- 記入日や押印が抜けている
このような場合は、使用承諾書がもらえる別の駐車場を探す必要があります。なお、自分の所有地が保管場所となる場合は「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」の提出だけで足りますが、本記事ではこのケースの詳細な説明は割愛します。
5. すでに別の車で登録されている(重複申請)
1つの駐車スペースにつき、登録できる車は1台だけです。
すでに他の車がその場所を保管場所として登録している場合、同じ場所で2台目の車庫証明を取得することはできません。車の買い替えの場合などは、ご自身が以前に登録していた車の登録を抹消(保管場所廃止届を提出)したうえで新しい車の申請をする必要があります。

車庫証明が取れなかったときの対処法
車庫証明が取得できなかった場合は、原因ごとに、以下のような対処を検討しましょう。
書類の不備
提出書類をすべて見直し、記入漏れや不足がないか確認して再提出します。
駐車場の距離オーバー(2km超)
使用の本拠(=自宅や勤務先)から直線2km以内の駐車場を新たに探しましょう。
駐車スペースの物理的問題
駐車場の幅・奥行き・出入口を再確認し、実際に試し入庫して問題ない場所を選ぶのが確実です。
使用承諾書の発行に応じてもらえない
オーナーや管理会社が発行に応じてくれない場合は、使用承諾書の発行に応じてくれる別の駐車場を契約するのが最もスムーズです。
すでに他の車で登録されている(重複申請)
古い車の登録を廃止届で正式に抹消してから、新しい車の申請を行いましょう。
また、警察署への事前相談も非常に有効です。
「この駐車場で問題ないか」「どの書類が必要か」など、窓口で確認しておけば、申請後の差し戻しを防げます。特に初めて申請する方や、不安がある場合は早めの相談をおすすめします。
月極駐車場を借り直すことが最も確実な解決策
車庫証明が取れないとき、最も確実で早い解決方法は、要件を満たす月極駐車場を新たに契約することです。
ただし都市部では、以下のような課題もあります。
- そもそも空きがない
- 広さが合わない(特にSUVやミニバン)
- オーナーが使用承諾書を発行してくれない
- 契約、現地下見、手続きに時間がかかる
このような問題を避けるためには、豊富な物件情報と柔軟なサポート体制をもつサービスを使うのが効果的です。
スムーズに探すなら「カーパーキング」もおすすめ
「急いで車庫証明を取りたい」「試し入庫できる駐車場を探している」「近くに空きがない」──そんなときは、月極駐車場検索サイト『カーパーキング』の利用がおすすめです。
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- 契約前の試し入庫にも対応(※物件により対応可否あり)
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- 都市部でも空き物件が見つかりやすい
- 急ぎのご相談や書類取得のサポートも柔軟に対応
「時間がない」「初めてで不安」という方も、現地確認から契約手続き、車庫証明取得までしっかりサポートいたします。

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まとめ
車庫証明が取れない原因には、書類不備、距離制限やスペースの問題・使用承諾書が発行してもらえない、そして重複登録など、さまざまな要因があります。
大切なのは、焦らずに原因を特定し、それに合った対処を選択することです。そのうえで、「要件を満たす月極駐車場を探すこと」という選択が問題を根本から解決する一番の近道かもしれません。
車庫証明がスムーズに取得できれば、納車も安心して迎えられます。
困ったときは、駐車場探しから書類サポートまで対応可能なサービスを上手に活用して、確実かつスムーズに手続きを進めていきましょう。